kenichitのブログ

エンジニアがマネージャーになって遭遇したあれこれを書き溜める

チームのボトルネックを無くす

私のチームには、もう何年もその仕事に従事していて、能力もホスピタリティも高く仕事をしてくれるメンバーがいた。彼は非常に優秀だったが、残念ながら欠点もあった。自分の仕事をあまりオープンにしたがらないのだ。彼が理想としている状況は「チーム内外の誰もが自分を頼ってくる」ことであり、チームそのものの生産性にはあまり気を止めていなかった。

しかし、それは私には些細な問題だと感じていた。彼のパフォーマンスは十分だし、彼以外にその仕事を頼むのは、その時点では非効率であることは明らかだった…彼が退職するまでは。

実際、彼は退職するわけではなかったが、私はボスに言われたのである。彼のパフォーマンスが良いのは判るが、単一障害点となっているかぎりチームのパフォーマンスが向上することがない。彼が退職すると言ったら、我々は3倍の給与で引き止める必要になる、と。

正直な所、チームの各メンバーが何をしているか、詳細まで把握するのは難しい。ならばドキュメントに落とすように日頃から徹底することにする。週次の報告は、その詳細が手順として文書化され、オンラインで共有化されているだろうか。その文書は、少なくとも自分がそれを読んで同じことができるだろうか。

誰もが、自分が不要となる瞬間を迎えたくないと考えている。チームマネージャーは、手順を残すことも仕事の一つであり、自分しかできないタスクを抱え込んでいるメンバーは評価が低いことをチームメンバーに明示する必要がある。