kenichitのブログ

エンジニアがマネージャーになって遭遇したあれこれを書き溜める

マネジメント

【書評】ユニコーン企業の秘密

「コンウェイの法則」では、システム設計は、組織構造を反映させたものになると提唱していますが、ソフトウェア開発に携わっていれば、この法則が直感的に正しいことはなんとなく分かるかと思います。本書では、ユニコーンと呼ばれるスタートアップから非常…

【書評】Scaling Teams 開発チーム 組織と人の成長戦略

スタートアップがスケールするためには様々な障害を乗り越えなければいけない、ということは分かっていても、それらが具体的にどのようなことで、どう解決すべきかを理解するのは容易いことではありません。本書は、組織のスケーリングをテーマに、どのよう…

技術系バックグラウンドのマネジャーが失敗するひとつの事例

技術系バックグラウンドを持った人材が陥りやすい事例として、「技術にこだわり過ぎるとマネジメントは失敗する」というものがあります。ここでは、私が当事者として失敗した事例についてご紹介します。 三行まとめ 技術系バックグラウンドを持った人は良い…

学び直す

前の投稿が2017年だから、かれこれ4年前のブログを掘り起こしたことになる。随分と放置していて恥ずかしいが、また投稿を始めようと思ったのは、自分が今置かれている状況や考えを落とし込む場所を探してのことである。 さて、4年の間に何が起きていたかのか…

yak shavingを恐れない、だがのめり込まない

「あれこれ準備していくうちに、過ぎていくのが人生だ」とジョン・レノンが格言めいたことを言っていたことは知っていたが、この「準備」のことは、エンジニア的に言うとyak shavingのことだ。エンジニアであれ、マネージャーであれ、誰にでも起きる。「本質…

チームのボトルネックを無くす

私のチームには、もう何年もその仕事に従事していて、能力もホスピタリティも高く仕事をしてくれるメンバーがいた。彼は非常に優秀だったが、残念ながら欠点もあった。自分の仕事をあまりオープンにしたがらないのだ。彼が理想としている状況は「チーム内外…

チーム内のエンジニアを評価する

エンジニアの評価は一言で言ってしまうと非常に難しいものである。ひとえにソフトウェアエンジニアと言っても、ウォーターフォールで開発をし続けていたSIerの中のプログラマーと、ベンチャー企業でスクラムをぶん回してシングルページアプリケーションを作…

コンテキストを意識する

特にエンジニア出身だから、ということではなく、チームメンバーとのコミュニケーションではコンテキストを意識することは重要である。比較的長い間一緒に仕事をしてきたメンバーでも、タスクを依頼しゴールの期待値をすり合わせる際には、可能な限りローコ…